こんにちは。
前回に引き続き、シンガポールの虫事情についてお届けします。
前回の記事はこちらから↓
4.ゴキブリ
最後になりましたが、こちらは苦手な方も多いのではないでしょうか。
我が家でも数回出没しましたし、同じコンドミニアムの方はもちろん、他のコンドミニアムの方も、みな口を揃えて、「出るよね…。」とおっしゃっています。
まず、そのサイズと動きについて。
サイズは日本で見かけるものよりも大きいです。(小さいのが出たこともあるのですが、これは赤ちゃんだそうです…。)私も初めて屋外で目にした時に、大騒ぎしてしまったのですが、たまたま一緒にいた日本人の方は、

あのくらいのサイズは普通かな。
なんならもっと大きいのが家で出たことあるよ。
とのこと。鳥肌が立ったのを覚えています。
そして、動き。こちらは私は遅いように感じます。私がこれまで遭遇したのは動きが遅く、すぐに退治出来ており、逃がしてしまったことはありません。しかし、他の方のなかには、「動きが早いのもいる。」とおっしゃる方もいるので、種類によるのかもしれません。
続いて出没場所。
これはダストシュートが自宅内にあるタイプのコンドミニアムか、そうでないかでだいぶ変わります。
ご自宅にダストシュートがある方から、「ダストシュートを開けたタイミングで飛び出してきた。」「隙間から出てくるところを目撃した。」など伺いました。多くの日本人は、自宅のダストシュートに目張りをして、使わないようし、1階や地下の共用ゴミ捨て場まで持って行っているようです。
因みに、長く住んでいらして、ゴキブリにもう慣れたという方は、

飛び出してこないように、開ける時はダストシュートの扉をゴンゴン叩く!
それから開けたら、大丈夫だよ〜!
下まで捨てに行く方が面倒!
なんておっしゃっていました。
では、ダストシュートが自宅内になければ安心かというと、そうでもありません。我が家のコンドミニアムでは各階のエレベーターホールに1つダストシュートが付いており、同じ階の複数家庭で共有しています。
アリ事情についての記事にも書きましたが、同じ階の住民が同じ衛生感覚の持ち主とは限りません。ゴミを袋に入れず、そのまま捨てている家庭、エレベーターホールにゴミの汁気を垂らしたままにする家庭など、さまざまです。(我が家のコンドミニアムでは、ゴミは袋に入れて縛って投下するように定められています。しかし、ルールを守らない住民がいるのも事実です。)
清潔にしていなければ当然害虫は出ます。私もダストシュートを開けたらベッタリ汚れがついていたり、扉にゴミが挟まったまま、扉が半分開いたままなどの状況を目撃したこともあります。やれやれという気持ちにはなりますが、こればっかりは仕方ありません…。
ダストシュートが自宅にあるコンドミニアムと共用部にあるコンドミニアム、どちらが良いのかということについては、各ご家庭のライフスタイルや、どこまで許容出来るのかというところによるかと思います。
では、実際に私が行なっている対策ですが、以下の3つになります。
- 駆除剤の設置
- 排水溝の目張り
- 定期的なパイプ洗浄
順番に見ていきたいと思います。
1つ目、駆除剤の設置。
お馴染みのブラックキャップを日本から持参し、屋内とベランダ、玄関周りに設置しています。

これらを置くことで、かえって害虫を呼び寄せてしまうとおっしゃる方もいるので、入居当初、とても迷いました。ですが、せっかく日本から持参しましたし、万が一、置いた結果、出没するようであれば、すぐに撤去すればいいということになり、実際に置いてみることにしました。
結果、置いたことで呼び寄せてしまっていることもなさそうなため、そのまま置いてあります。
2つ目、排水溝の目張り。
前述した通り、我が家のダストシュートは共用部にある為、目張りをしていません。しかし、排水溝にはマスキングテープで目張りをしています。
排水溝といっても、普段水を流すところではなく、普段使用していない排水溝です。日本ではあまり馴染みがありませんが、モップがけなど水を流して掃除する際に、排水できるような排水溝があります。
こちら↓(洗面所の足元にある排水溝です。)

ここの配管を辿って、害虫が上がってくると聞いたことがあります。事実、我が家で出た時もこの付近にいました。実際にここから上がってきたところを見たわけではないですが、当初、ふさいでいなかった為、ここから来たのではないかと考えています。他の方にも聞いてみましたが、目張りされている方が多いです。
3つ目、定期的なパイプ洗浄。
先ほどの排水溝は使用していないため、目張りをしていますが、普段使用している排水溝もあります。こちらには定期的に洗浄剤を流しています。
こちら↓

キッチンの排水溝には左のマジックリンを使用しています。スプレータイプの方が手軽に扱える為、こちらをシンクの近くに置いています。
一方、洗面所やシャワールームの排水溝には右のものを使用しています。こちらは多くの量を一気に流せるようになっているところが便利です。
我が家のシャワールームの排水溝には髪の毛が引っかかる網目がありません。パイプ一直線です。その為、髪の毛や石鹸くずなどの全てがそのまま流れていってしまいます。パイプを清潔にし、害虫が上がってくることを防ぐようにしています。キッチンは生ゴミを扱う為、こちらも定期的にスプレーをして害虫を防ぐようにしています。
ちなみに、シンガポールでは「ペストコントロール」といって、定期的に害虫駆除剤を噴霧しています。爆音とともに白い煙を大量に撒いているのですが、この作業が終わった後、共用部分にはゴキブリやその他の虫がひっくり返っていることが多々あります…。
以上、シンガポールの虫事情についてお届けしましたが、いかがだったでしょうか。
気になることがございましたら、お答えできる範囲でお答え致します。
ご質問やコメント、お待ちしております。
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