こんにちは。
乾季と雨季はあるものの、1年中暑く、半袖で過ごせるシンガポール。
今日は、そんなシンガポールに住んで、私が感じる四季がないことの大変さ(子育て編)についてお届けします。
特に、帰国後に小学校受験や中学校受験を考えているご家庭にとっては、私と同じ思いをされる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
どなたかの共感を得られましたら、幸いです。
日本は、四季がありますよね。
一方、シンガポールには乾季と雨季はあるものの、四季の移り変わりはありません。
シンガポールに来た当初は、1年中同じ洋服で過ごすことが出来、かさばる冬服も不要で、衣替えもいらないし、なんて楽なのだろうと、悠長に構えていました。
しかし、四季がないことで、これはなかなか大変だなと思うことがいくつかあったのです。
1.季節行事・日本の祝日がわからない。
先日も建国60年記念がありましたが、シンガポールに来てからというもの、日常生活はもちろん、小学校でも旧正月やインドのディパバリなど、こちらの祝日や行事に関する授業やイベントがあり、とても詳しくなりました。
その一方で、日本の行事や祝日に関しては、疎くなってしまいました。もちろん、自宅で触れられそうな行事があれば、可能な限り触れる機会を用意したいとは思っています。しかし、端午の節句の五月人形は日本に置いてきてしまいましたし、年越しそばやお正月のお節料理は用意出来ませんでした。
行事や祝日なんて分からなくてもいいじゃないか、という方もいらっしゃるとは思いますが、私としては少し寂しい気持ちになりますし、いずれ日本に帰国する身としては、不安を感じずにはいられません。
2.旬がわからない。
日本にいた時は、給食で旬の食材を扱っていたり、スーパーに行けば旬の青果や季節のお惣菜が並んでいました。また、テレビのCMやコンビニでも季節のフルーツを使用したお菓子の宣伝があり、子供でも日本の「旬」は身近だったと思います。
ところが、シンガポールでは、旬や季節商品という概念がありません。果物に関しては、多く出回る時期はありますが、それでもほとんどのものが年間を通じて、購入可能で、お菓子やお惣菜に季節商品という概念もありません。
日本にいた時は、当たり前に感じていた旬も、いざ無くなってみると、教えるのはなかなか大変です。
3.天気や植物がわからない。
日本には、季節の移り変わりがあるため、梅雨や台風、そして気候や気温の変化があります。そして、その変化にあわせて、植物や生き物の変化があります。
例えば、季節の花々や動物の冬眠、昆虫の成長など。そういった理科の全てが想像出来ないのです。
また、猛暑や暖冬などもわからないため、近年の作物の生産量や災害についても理解出来ません。
気候や気温など、肌で感じるものを教えるというのはなかなか難しいものがあり、苦労しています。
当初、シンガポールにいるのだから、細かいことは気にしなくても大丈夫と思っていた私。
これらが分からなくて、まずいと思い始めたのは、塾に通い始めたことがきっかけでした。特に、我が家は四教科受験を想定していますので、受験において、季節や気候、文化はとても大切です。
季節の感覚というのは、日本に住んでいれば、行事や季節商品、世間の雰囲気などを通して、なんとなく染み付いていくものです。しかし、海外に駐在しているとこれらがすっかり抜け落ちてしまいます。
あまり細かいことは気にせず、日々の生活を楽しみたいとは思うのですが、夏に入ってから、「もう桜は散ってる?」と言われた時には、「大丈夫かしら…」と不安を感じたと同時に、今まで以上に日本の季節や文化を積極的に取り入れないといけない、と改めて思ったのでした。
最後までありがとうございました。
かぼす
コメントを残す